キュービクル

キュービクルにフェンスは必要?離隔距離とは

キュービクルを設置する際にはフェンスは必要になるのでしょうか?
また、隔離距離についても考えなければいけません。
隔離距離とはなんなのかを含め、キュービクルのフェンス設置について見ていきましょう。

キュービクルにおけるフェンスの必要性について

キュービクルは鉄の箱の中に変電設備が収納されているイメージです。
この箱が機械を覆っている状態ですので、すでに保護されていると言うことができます。
そのためキュービクル自体を保護するという点で考えれば、フェンスは特に必要とはならず、実際にキュービクルでは接触防止などの目的ではフェンスを設置する義務はありません。
つまりキュービクルを利用するなら必ずしもフェンスを設置する必要はないということです。
ただし、キュービクルを設置する環境によってはフェンスが必要になってきます。
たとえば、ビルの屋上にキュービクルを設置していて、キュービクル周囲の保有距離が3メートルを超えない場合はフェンスが必要です。
保有距離というのは隔離距離と同じもので、キュービクル周辺に十分な作業スペースがない場合は、落下防止のためにフェンスを設けましょうという意味となります。
その十分な作業スペースというのが、3メートルを超える保有距離となり、これに満たない場合は1.1メートル以上のフェンス・柵を設置することになります。
接触防止のためではなく、作業中の落下防止のためにもフェンスが必要になるわけです。
普段はキュービクルに近づいて作業することは少ないでしょうが、定期点検などでキュービクル付近で作業することもあります。
事故を防ぐためにも十分なスペースがない場合は、1.1メートル以上のフェンスを設置しましょう。
また、近くに学校や幼稚園などがあり、幼児がキュービクルに触れてしまう可能性がある場所では、キュービクルに触れないようにするためにフェンスを設置することが推奨されています。
この場合は落下防止ではなく、キュービクルに接触しないためのフェンスとなりますので、高さを1.8メートル以上にすると安全性が高まると言われています。
これは法律で決められているわけではなく、あくまでも設置を推奨しているものですが、安全を考えるとやはり必要になるでしょう。
万が一でも事故が起きれば大変ですから、キュービクルを設置する際には安全を確保するためにフェンスを活用していくことが大切です。
落下防止のため、もしくは接触防止のためにフェンスが必要かどうかを判断し、必要であれば十分な高さのフェンスを設置します。

キュービクルの隔離距離について

ではキュービクルのフェンスの設置にも関わる隔離距離・保有距離についても詳しく見ていきます。
キュービクルは安全に操作するためとして隔離距離が決められています。
たとえば直接操作を行う面がある部分は1メートル以上の作業スペースを確保しなければいけません。
この1メートルというのは隔離距離・保有距離に該当します。
操作を行う面ということもあって、ある程度のスペースが必要になるのがわかります。
次に操作はしないが点検が行われるという面は0.6メートル以上の隔離距離が必要になります。
操作をするわけではないので先程よりもスペースが狭くなっていますが、点検は行うということで0.6メートル以上のスペースを確保しなければなりません。
操作も点検も行わず、換気口のある面は0.2メートル以上の隔離距離を確保します。
操作や点検はしないので基本的にスペースも不要ですが、換気口があるので0.2メートル以上という基準になっています。
また、屋外に設置するキュービクルの場合は、建築物から3メートル以上の隔離距離を保つこととされています。
ただし不燃材料で作られているか、外壁で覆われて開口部のない建築物に面している時は例外です。
このようにキュービクルの隔離距離・保有距離は細かく決められています。
これに加えてキュービクルではフェンスの設置も検討しなければならず、隔離距離・保有距離とも合わせて考えることが大切です。
こうした決まりについては消防法によって規定されている他、火災予防条例などでも規制されていることがあります。
関係する法令や条例をしっかりチェックし、見落としがないかも慎重に確認しましょう。
特に条例は各自治体によって内容が違うため、キュービクルを設置する場所を管轄している自治体の条例を調べる必要があります。

まとめ

キュービクルでは安全のためにフェンスが必要になり、さらに十分な隔離距離もとらなければなりません。
フェンスを設置するべきかどうかはキュービクルの設置される環境によっても変わります。
また、キュービクルの隔離距離についてもフェンスとは別に考える必要があり、細かく最低限の距離が決められています。
キュービクルを設置する際にはフェンスの有無を含めて、十分な隔離距離・保有距離をとって安全に運用できるように備えましょう。

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