電気一般

電気の線を引き込みたい!工事の費用や内容とは?

電気の線を引き込み、電気を使えるようにするためには工事が必要です。

では、電気の引き込み工事にはどのくらいの費用がかかり、工事の内容はどのようなものになるのでしょうか?

ここでは費用や内容について、具体的に紹介していきます。

電気の線の引き込み工事とは?

家庭や業務用の建物などで電気を利用するためには、電力会社に電気を供給してもらう必要があります。

電気契約を結べば電気を利用できるわけですが、同時に電気の線を引き込み、電力が流れるようにしなければなりません。

電気の線は電力を流すために必要なのです。

電化製品をはじめとした各種設備に配線をしたり、分電盤工事を行うなど、さまざまな作業が行われます。

また、電力の使用量を計測するための計測器取り付けの工事や、設置工事なども、電気の引き込み工事の1種と言えるでしょう。

これらの工事を行うことではじめて電気を利用できるようになります。

電気の引き込み工事の種類について

電気の引き込み工事には主に2種類の方法があります。

1つは家庭用の工事となる低圧引き込み工事で、もう1つが企業や店舗などで行われる業務用電力引き込み工事です。

低圧引き込み工事は、100ボルトもしくは200ボルトの電源を住宅などに供給するための工事で、電力会社との契約内容によって行われる工事が代わってきます。

集合住宅向けの工事だったり、一戸建ての住宅向けの工事など、各施設に最適な引き込み工事を行う形です。

いずれにしても低圧なのが特徴で、ごく一般的な電気の引き込み工事となります。

一方で業務用電力引き込み工事は、企業など、高圧電力が必要な施設で行われます。

こちらは6,600ボルトの電源を供給することになり、低圧引き込み工事とはまた違った工事が必要になります。

いずれにしても電気の線を引き込み、電気を利用できるようにするのは同じです。

電気の引き込み工事はどんな内容なのか?

次に引き込み工事の内容を見ていきましょう。

引き込み工事を行うためには、まず電力会社と契約を結ぶことになります。

契約の申込が済むと、次に電柱から建物へと配線が行われます。

この、電柱から建物へと向けて電力が送られ、その電力を受け取る場所のことを受電点と呼んでいます。

受電点まで配線が終わったら、受電点から電力計までの配線を行い、電力計を設置して電力の使用量を計測できるようにします。

さらに電力計から分電盤までの配線を行い、分電盤のアンペアブレーカーを取り付け、工事の竣工、検査を行って終了という流れになります。

実際の工事ではこの他にも現地の調査をしたり、プランを考えたりする作業もあり、工事の準備がすべて整ったら着手する形です。

工事そのものは業者に任せてしまえばよいので、自分で何かするということはありませんが、工事の内容やスケジュールをある程度把握しておくと良いでしょう。

それほど難しい工事でもないので、特に問題がなければ1日あれば終わることも多く、それほど長い時間がかかることはありません。

電気の引き込み工事はこのような内容、流れで行われると覚えておきましょう。

電気の引き込み工事にかかる費用は?

費用については実は具体的なことははっきりとは言えません。

というのも、工事する場所やアンペア数によって費用も大きく変わるからです。

たとえば、電柱から対象となる建物までの距離が長いほど、配線にも手間や時間がかかるため費用が高くなります。

同じようにアンペア数が高いほど費用も高くなるのが一般的で、工事1つ1つで費用もまったく違うのです。

そのため事前にどのくらいの費用がかかるのかを想定するのは難しいのです。

参考としては、一般的な住宅なら10万円程度、業務に使用される比較的大きな建物なら100万円や200万円程度かかるのが相場と考えておけばいいでしょう。

実際の金額は見積もりを見るまではわかりません。

さらに同じ内容の工事をするにしても、工事業者によって費用が変わることも珍しくありません。

事前に費用を把握するためには、まず工事業者に見積もりをお願いすることです。

できれば複数の業者に見積もりをしてもらい、比較することで費用を最小限に抑えられます。

面倒に感じるかもしれませんが、複数の見積もり結果を比較しないと、工事にかかる費用が適切かどうかも判断できません。

工事業者によって作業内容や、材料費などが異なりますので事前に費用を出すのは難しいでしょう。

数社に現場調査を依頼し見積もりを出してもらうのが最善の方法です。

電気の線を引き込み、電気を使えるようにするためには工事をしなければなりません。

一般家庭用か、業務用かをはじめ、現場の状況やアンペア数によっても費用が変わります。

工事の内容はそれほど大きく変わりませんが、電力会社や電気設備会社などによっても費用は異なります。

事前に見積もりを確認してから検討しましょう。

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