自動車エンジンの仕組み

グロープラグ

グロープラグは、ディーゼルエンジンに関係する用語です。

グロープラグは、ディーゼルエンジンを始動するときに燃焼室内をあらかじめ温めておくための装置です。

このグロープラグは、ディーゼルエンジンには付いていますがガソリンエンジンには付いていません。

なぜか、、、

ディーゼルエンジンは、
ガソリンエンジンに比べて低温時の始動性が悪いためです。

なぜディーゼルエンジンの始動性が悪いか?
ディーゼルエンジンは空気を圧縮したときの熱によって燃料が着火します。
寒いところでエンジンを始動すると圧縮したときのシリンダ内の温度が低くなります。なので、着火しにくくなります。

グロープラグは棒状の形をしており、その先端がシリンダ内に突き出ています。見た目はガソリンエンジンの点火装置であるスパークプラグのような感
じです。
その突き出た先端部が発熱して燃焼室内を温めます。

グロープラグがどうやって発熱しているかと言うと、ヒーターコイルにより電気のエネルギーを熱に変換しています。
ヒーターコイルとはざっくりいうと電気ヒーター等において赤く発熱している渦巻き状の線のことです。

グロープラグは、エンジンのシリンダ内という高温・高圧の最悪の環境の中で使われる電気ヒーターと言えそうですね。

関連する自動車用語

ディーゼルエンジン
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コモンレール

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