自動車エンジンの仕組み
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代替燃料

まず「代替燃料」とは、読んで字のごとく石油の代わりになる燃料のことです。
いくつかあるので簡単にまとめてみました。

1.CNG(圧縮天然ガス)

どんなもの
圧縮した天然ガスを高圧容器に貯蔵して車に積む。圧力をさげてエンジン
へ供給する。街中での物資の輸送や都バスに利用される。

よいところ
ガソリン・軽油と比較して二酸化炭素の発生量が少ない。
そのため温暖化対策になる。

問題点
気体のため車に積める量が少なく1回の満タンで運転できる距離が短い。

2.アルコール燃料

どんなもの
エタノール、メタノールなどのこと。石炭・天然ガスから合成される他、
植物からも作られる。日本ではガソリンに対してエタノールは3%まで
混ぜることが認められている。その他のアルコール燃料に対しても混ぜ
られる割合が法律で決まっている。

いいところ
さとうきび等の生物体(バイオマス)を利用してエタノールを生成した場合
排出される二酸化炭素は原材料となった植物がいままで吸収してきた二酸
化炭素を放出するだけなので、大気中の二酸化炭素が増えないこと。

問題点
エンジンや燃料供給装置がダメージを受ける

3.DME(ジメチルエーテル)

どんなもの
天然ガスや石炭から安価に大量生産でき人体に無害。そのためスプレー剤
として使用されている。軽油と同等以上のセタン価があるためディーゼル
エンジンに適している。実用化に向けた開発段階。

いいところ
すすがまったく出ない。排気ガスがクリーンである。

問題点
軽油と比べて発熱量が低いため同じ出力を得るのに約2倍の量を消費して
しまう。
エンジンや燃料供給装置がダメージを受ける。

4.GTL(Gas To Liquid)

どんなもの
天然ガス等を水素と一酸化炭素の合成ガスに変換し、さらに分子構造を変
えて液体にした燃料。セタン価が高い。軽油の性質に近いためディーゼル
エンジンの改造無しでの使用が期待されている。実証試験中。

いいところ
すすなどが発生しないため、排気ガスがクリーンである。

問題点
エンジンや燃料供給装置がダメージを受ける可能性がある。

すべての代替燃料に関していえる問題点は、燃料が変わったことによるエ
ンジンへの影響(耐久性・信頼性)がはっきりしていないところですね。

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