自動車エンジンの仕組み

可変ノズルターボ

タービンへ流れる排気ガスの速さを変えることのできるターボチャージャーです。

具体的なしくみを簡単に説明します。

タービンの上流側にノズルベーンと呼ばれるバルブみたいなものがあります。
このバルブを開閉することで排気ガスの通り道を大きくしたり狭くしたりできます。

エンジンが低回転のとき、
つまり排ガスの流れが遅くタービンがあまり回転しないときは、ノズルベーン
を閉じ排気ガスの通り道を狭くすることで、排気ガスの流れを速くします。
これによりエンジンが低回転のときもタービンが回転します。

エンジンが高回転のとき、
つまり排ガスの流れが速くタービンがよく回転するときは、ノズルベーンを開き
排気ガスの流れを妨げないようします

これによって、エンジンが低回転のときも高回転のときにもタービンが回転し
うまく過給することができます

なお、このシステムは主にディーゼルエンジンに採用されています。

なぜか、、、
それは排気ガスの温度の違いによります。

ガソリンエンジンのほうがディーゼルエンジンより排気ガスの温度が高いため、
このシステムを搭載できないというのが理由です。

しかし、ポルシェの次期911にガソリンエンジンとしてこのシステムが初めて採
用されるそうです。高温の排気ガスに対応できる素材を用いることで搭載可能
になったとのことです。

ターボチャージャーその2前のページ

スーパーチャージャー次のページ

関連記事

  1. 自動車エンジンの仕組み

    ガソリンエンジン

    ガソリンエンジンはガソリンを燃料とする内燃機関。1サイクルの流れを…

  2. 自動車エンジンの仕組み

    排出ガス(ディーゼルエンジン)

    今回はディーゼルエンジンの排出ガスです。ディーゼルエンジンの排…

  3. 自動車エンジンの仕組み

    ガソリン

    皆さんご存知の、車を走らせるための燃料です。最近は本当にガソリ…

  4. 自動車エンジンの仕組み

    ディーゼル噴射装置

    まずはディーゼルエンジンについて確認。上の…

  5. 自動車エンジンの仕組み

    エアフローセンサ

    エンジンへ送る空気の量を測定するセンサです。ついている場所はエ…

  6. 自動車エンジンの仕組み

    ディーゼルエンジン

    ディーゼルエンジンと言えば、、、2006年にメルセデスベンツが…

  1. 自動車エンジンの仕組み

    ノッキング(ガソリンエンジン)
  2. 自動車エンジンの仕組み

    用語集:噴射・燃焼系
  3. 自動車エンジンの仕組み

    用語集:吸気系
  4. 自動車エンジンの仕組み

    可変ノズルターボ
  5. 自動車エンジンの仕組み

    代替燃料
PAGE TOP