自動車エンジンの仕組み
*

用語集:噴射・燃焼系

ガソリン
ガソリンエンジンの燃料。レギュラーガソリン、プレミアムガソリン(ハイオクガソリン)の2種類。レギュラーガソリンはオクタン価が低くプレミアムガソリンはオクタン価が高い。

オクタン価
オクタン価が高いほどノッキングが起きにくくなり混合気を強く圧縮することができる。

CNG(圧縮天然ガス)
圧縮した天然ガスを高圧容器に貯蔵して車に積む。圧力をさげてエンジンへ供給する。街中での物資の輸送や都バスに利用される。

アルコール燃料
エタノール、メタノールなどのこと。石炭・天然ガスから合成される他、植物からも作られる。日本ではガソリンに対してエタノールは3%まで混ぜることが認められている。その他のアルコール燃料に対しても混ぜられる割合が法律で決まっている。

DME(ジメチルエーテル)
天然ガスや石炭から安価に大量生産でき人体に無害。そのためスプレー剤として使用されている。軽油と同等以上のセタン価があるためディーゼルエンジンに適している。実用化に向けた開発段階。

GTL(Gas To Liquid)
天然ガス等を水素と一酸化炭素の合成ガスに変換し、さらに分子構造を変えて液体にした燃料。セタン価が高い。軽油の性質に近いためディーゼルエンジンの改造無しでの使用が期待されている。実証試験中。

コモンレール
レールと呼ばれる、圧縮して高圧になった燃料をためる容器を持つシステム。高圧の燃料がいつでもあるので、エンジンの回転数や負荷に関係なく噴射圧力を調整して噴射できる。

グロープラグ
ディーゼルエンジンを始動するときに燃焼室内をあらかじめ温めておくための装置。

シングルポイント式燃料噴射
ガソリンエンジンの燃料噴射装置のひとつ。スロットルバルブ上流側にインジェクタをひとつ配置したもの。4気筒エンジンであれば、ひとつのインジェクタで4気筒分の混合気をつくる。

マルチポイント式燃料噴射
ガソリンエンジンの燃料噴射装置のひとつ。スロットルバルブの下流側にシリンダ毎にインジェクタを配置し、吸気バルブの手前に燃料を噴射する。4気筒エンジンであれば、4つインジェクタがついておりシリンダ毎に混合気をつくる。

スパークプラグ
ガソリンエンジンの点火装置。
ガソリンエンジンは混合気を圧縮した後、点火して混合気を燃焼させる。その点火の部分を担う部品。

熱価
スパークプラグが燃焼によって受ける熱を逃がす度合いのこと。熱を逃がす度合いが大きいものを高熱価、小さいものを低熱価と呼ぶ。

ノッキング
ノッキングは「ノックする」「コツコツたたく」の意味のノックのこと。自動車では、コツコツという甲高い音や振動が発生した状態を指す。

ノッキング(ガソリンエンジン)
ガソリンエンジンではスパークプラグの電気火花により混合気に火が着き、その部分から周辺へ火炎が伝わっていく。このとき、火炎が伝わるよりも前に混合気の一部が自然に着火してしまうと衝撃音が発生する。

ノッキング(ディーゼルエンジン)
ディーゼルエンジンでは、圧縮した空気に燃料を噴射する。このとき、種々の原因により噴射した燃料の着火が遅れた場合、後から噴射された燃料と一緒になって一気に燃焼する。そうすると急激に圧力が上昇するため音が発生。

軽油
ディーゼル車の燃料。なおディーゼルエンジンは圧縮した空気に軽油を噴いて自己着火させる。

セタン価
軽油の着火のしやすさを表す指標。このセタン価は0から100の値をとり、この数値が高いほど自己着火しやすい。ディーゼルエンジンにとってセタン価は50以上が望ましい。

JIS2号軽油
使用温度範囲が−5℃から40℃の軽油。その他に使用温度範囲によってJIS3号軽油、JIS特3号軽油がある。